Webサイトの表示が遅い?知っておくべき10のベストプラクティス

読み込み時間、ユーザー体験、モバイルでのパフォーマンス、Core Web Vitals、そしてWebサイト全体のパフォーマンスを改善するための、表示速度最適化のベストプラクティスを解説します。
Webサイトの表示が遅い?知っておくべき表示速度最適化のベストプラクティス10選
想像してみてください。
商品を確認したい、記事を読みたい、サービスを予約したい、あるいは単に情報を探したい。そう思ってWebサイトをクリックします。ページの読み込みが始まり、あなたは待って、待って、待ち続けます。
そしてこう思うのです。「このサイト、ちゃんと動いているの?」
そして、ページを閉じてしまいます。
気づいていないかもしれませんが、こうしたことは毎日、何千ものWebサイトで起きています。
表示の遅いWebサイトは、訪問者の忍耐力を試すだけではありません。ブランドの印象、サイトの滞在時間、ユーザーが目的の行動を完了するかどうか、そして検索でのWebサイトのパフォーマンスにまで影響を及ぼす可能性があります。
つまり、Webサイトの表示速度は単なる技術的な問題ではなく、ビジネスの問題なのです。
幸いなことに、表示速度を改善するために、必ずしもWebサイト全体をゼロから作り直す必要はありません。画像の最適化や不要なスクリプトの削減から、ホスティングの改善、コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)の活用まで、Webサイトをより速く、より効率的にするための実践的な方法がいくつもあります。
知っておくべき、Webサイト表示速度の最適化における最も重要なベストプラクティスを見ていきましょう。
Webサイトの表示速度最適化とは?
Webサイトの表示速度最適化とは、ページができるだけ効率よく読み込まれ、応答するように、Webサイトのパフォーマンスを改善する取り組みです。
Webサイトのパフォーマンスに関わるあらゆる要素を見直すことが含まれます。たとえば次のようなものです。
- 画像と動画
- HTML、CSS、JavaScript
- サーバーの応答時間
- ホスティング環境
- データベース
- フォント
- プラグイン
- サードパーティのスクリプト
- ブラウザキャッシュ
- コンテンツの配信
- モバイルでのパフォーマンス
目的は、単にWebサイトを「速く読み込ませる」ことではありません。
利用する人にとって、速くてサクサク動くと感じられるWebサイトにすることです。
たとえば、バックグラウンドでまだ一部のリソースを読み込んでいるページでも、最も重要なコンテンツがすぐに表示され、ユーザーが余計な待ち時間なく操作できれば、体験はずっと快適に感じられます。
だからこそ、現代のWebサイトのパフォーマンスでは、全体の読み込み時間だけでなく、ユーザーがどれだけ早く意味のあるコンテンツを目にし、操作できるかが重視されているのです。
なぜWebサイトの表示速度が重要なのか?
最適化の手法に入る前に、シンプルな問いに答えておきましょう。
なぜ企業はWebサイトの表示速度を気にかけるべきなのでしょうか?
それは、Webサイトが多くの場合、営業担当者、店舗、ポートフォリオ、カスタマーサポート窓口、そしてブランドの顔という役割を同時に担っているからです。
そして、どんな質問にも答えるのに10秒かかる営業担当者を好む人はいません。
1. ユーザー体験が向上する
訪問者は、Webサイトがすぐに反応することを期待しています。
ページがスムーズに読み込まれれば、ユーザーは余計な中断なく、ページ間を移動し、商品を閲覧し、コンテンツを読み、目的の行動を完了できます。
表示の遅いWebサイトは、ユーザーにストレスを与えます。
そしてオンラインでは、ストレスはしばしば離脱を意味します。
2. コンバージョンを後押しできる
商品の販売、リードの獲得、問い合わせの受付、会員登録、あるいは連絡を促すことなど、目標が何であれ、表示速度はコンバージョンに至る体験全体の一部になり得ます。
理想の商品を見つけたのに、商品ページを開くたびに数秒待たされることを想像してみてください。
あきらめてしまうかもしれません。
3. モバイルユーザーにとって重要である
Webトラフィックの大部分はスマートフォンからのアクセスです。
モバイルユーザーは、通信速度が遅かったり不安定だったりする環境や、デスクトップパソコンよりも性能の低い端末を使っていることもあります。
そのため、モバイルでの体験においては、パフォーマンスの最適化が特に重要になります。
4. 検索パフォーマンスを支える
検索エンジンは、ページエクスペリエンスやパフォーマンスに関するシグナルを評価の仕組みの一部として考慮しています。
たとえばGoogleのCore Web Vitalsは、読み込みパフォーマンス、応答性、視覚的な安定性といった側面に焦点を当てています。
だからといって、Webサイトを速くすれば自動的に検索順位が上がることが保証されるわけではありません。
しかし、全体として優れたページエクスペリエンスを提供するWebサイトは、ユーザーと検索エンジンの両方にとってより良い位置に立つことができます。
5. より良いブランドイメージを築ける
あなたが信頼しているWebサイトを思い浮かべてみてください。
たいていは洗練されていて、反応が良く、使いやすいと感じるはずです。
頻繁に固まったり、表示がずれたり、読み込みにいつまでも時間がかかったりするWebサイトは、たとえ事業そのものが優れていても、企業の印象をプロフェッショナルでないものにしてしまいます。
Webサイトはブランドの一部です。
そしてパフォーマンスは、そのブランド体験の一部なのです。
Webサイト表示速度最適化のベストプラクティス10選
それでは、実践的な内容に入りましょう。
Webサイトのパフォーマンスを改善するための重要な方法を10個ご紹介します。
1. Webサイトの画像を最適化する
まずは、最も大きく、最もよくある問題の一つから始めましょう。
サイズが大きすぎる画像です。
訪問者には数百キロバイト程度の画像で十分なのに、5 MBの写真をトップページにアップロードしている状況を想像してみてください。
リュックサックで十分なところに、スーツケースを運ばせているようなものです。
サイズの大きな画像ファイルは、ブラウザがダウンロードするデータ量を増やし、読み込みが遅くなる原因になります。
どうすればよいのか?
画像をアップロードする前に、次のことを行いましょう。
- 画像を圧縮する
- 必要なサイズにリサイズする
- 必要に応じて WebP や AVIF などの最新フォーマットを使う
- 不必要に高解像度のファイルをアップロードしない
- デバイスごとにレスポンシブな画像サイズを用意する
たとえば、Webサイト上で幅600ピクセルで表示される画像であれば、すべての訪問者に幅4000ピクセルの画像を配信してもほとんどメリットはありません。
モバイルも忘れずに
大きなデスクトップ画面で完璧に見える画像を、スマートフォンでも同じサイズでダウンロードする必要はありません。
レスポンシブ画像を使えば、ブラウザがユーザーの画面やデバイスに適したリソースを選べるようになります。
その結果は?
ダウンロードするデータ量が減り、より速い体験につながります。
2. 遅延読み込み(Lazy Loading)を活用する
簡単な質問をしてみましょう。
訪問者が長いWebページを開いたとき、そのページのすべての画像がすぐに必要でしょうか?
答えはノーです。
ページに30枚の画像があっても、ページを開いた時点で訪問者に見えるのが最初の数枚だけなら、30枚すべてをすぐに読み込むのはリソースの無駄になりかねません。
そこで役立つのが遅延読み込み(Lazy Loading)です。
遅延読み込みとは、画面外の画像のような重要度の低いリソースを、すぐに読み込むのではなく必要になったタイミングで読み込む仕組みです。
たとえば:
訪問者があなたのブログを開きます。
最初のセクションにはメイン画像があります。
その下には、さらに15枚の画像があります。
ブラウザはすべてを一度にダウンロードするのではなく、最初の画面表示に必要なリソースを優先し、訪問者がページをスクロールするのに合わせて他の画像を読み込みます。
なぜ役に立つのか?
遅延読み込みには次のような効果があります。
- 最初に読み込むページの容量を減らす
- 不要なダウンロードを減らす
- 初期表示の体験を改善する
- 重要なコンテンツを優先しやすくする
ただし、遅延読み込みは賢く使う必要があります。
ファーストビューに表示される最も重要なコンテンツの読み込みを、不必要に遅らせてはいけません。
目指すべきは「すべてを遅延読み込みにする」ことではありません。
目指すべきは:
重要なものを先に読み込み、それ以外は必要になったときに読み込むことです。
3. 不要なJavaScriptを最小限にする
JavaScriptは、現代のWebサイトにインタラクティブな機能をもたらします。
メニュー、スライダー、アニメーション、フォーム、ダッシュボード、ショッピングカート、絞り込み機能、チャットシステムなど、挙げればきりがありません。
しかし、落とし穴があります。
JavaScriptが多すぎると、ブラウザの処理負担が増えてしまいます。
Webサイトには、もう必要のないスクリプトや、不要なページで読み込まれているスクリプト、実質的なメリットがほとんどない機能を追加するサードパーティのライブラリが動いていることがあります。
どうすればよいのか?
JavaScriptを定期的に見直しましょう。
次のようなものがないか確認します。
- 使われていないライブラリ
- 使われていないスクリプト
- 重複している機能
- 不必要に読み込まれているスクリプト
- 容量の大きなサードパーティの依存関係
- 重要な描画をブロックしたり遅らせたりするJavaScript
開発者は、コード分割や遅延読み込み(defer)といった手法を使って、ユーザーがすべてを一度に処理しなくて済むようにすることもできます。
JavaScriptは、レシピの材料のようなものだと考えてください。
料理に必要な材料は欠かせません。
しかし、キッチンにあるものすべてを鍋に放り込む必要はないのです。
4. CSSを削減・最適化する
CSSは、Webサイトの見た目をコントロールします。
色。
フォント。
余白。
レイアウト。
アニメーション。
レスポンシブデザイン。
しかし、CSSは時間とともに肥大化しがちです。
Webサイトには、古いデザインや使われていないコンポーネント、プラグイン、テンプレート、以前の開発者が残したスタイルが含まれていることがあります。
つまり、ブラウザは実際には必要のないCSSまで処理している可能性があるのです。
より良いアプローチ
開発者は次のような対策を取ることができます。
- 使われていないCSSを削除する
- CSSファイルを圧縮(ミニファイ)する
- リソースを適切に結合・整理する
- 重要なスタイルを早い段階で読み込む
- 不必要に複雑なスタイル指定を避ける
- テーマやプラグインが生成するCSSを見直す
目的はシンプルです。
ブラウザには、本当に必要な指示だけを渡すこと。
5. サーバーの応答時間を改善する
Webサイトの表示が遅い原因が、画像やコードではないこともあります。
単にサーバーの応答に時間がかかりすぎている場合もあるのです。
訪問者がページをリクエストすると、ブラウザは必要なリソースを受け取る前にサーバーと通信する必要があります。
サーバーの応答に時間がかかりすぎると、その後のすべての処理が遅れてしまいます。
サーバーの応答時間は、次のような要素に左右されます。
- ホスティングの品質
- サーバーの設置場所
- トラフィック量
- データベースのパフォーマンス
- バックエンドのコード
- サーバーの設定
- アプリケーションのアーキテクチャ
企業にできることは?
まずはホスティング環境を見直すことから始めましょう。
Webサイトが大きく成長しているのに、はるかに小規模なサイト向けに設計されたインフラで運用し続けていると、パフォーマンスの問題が表れることがあります。
次のような対策が必要になるかもしれません。
- より高性能なホスティングリソース
- サーバーサイドキャッシュ
- データベースの最適化
- バックエンドコードの改善
- より効率的なインフラ
- CDNの導入
Webサイトに、必ずしも最も高価なホスティングが必要なわけではありません。
必要なのは、トラフィックと負荷に見合ったホスティングです。
6. ブラウザキャッシュを活用する
毎日同じWebサイトを訪れることを想像してみてください。
そのたびに、ブラウザがまったく同じロゴ、スタイルシート、フォント、その他の静的リソースを一から毎回ダウンロードするのは理にかなっているでしょうか?
そうとは言えません。
そのためにキャッシュがあります。
ブラウザキャッシュを使うと、特定のリソースをローカルに保存し、次回以降の訪問時に再ダウンロードせずに再利用できます。
たとえば、再訪問したユーザーのブラウザキャッシュには、すでにWebサイトの次のようなリソースが
- ロゴ
- CSS
- JavaScript
- フォント
- 画像
保存されているかもしれません。
正しく設定すれば、キャッシュによって不要なネットワークリクエストを減らし、再訪問時の表示を速くすることができます。
なぜキャッシュが重要なのか?
最も速くダウンロードできるリソースとは、多くの場合、再びダウンロードする必要のないリソースだからです。
そのため、賢いキャッシュ戦略は、リピーターの体験に大きな違いをもたらします。
7. コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)を活用する
よくある問題を見てみましょう。
サーバーは世界のある一地域にあるのに、訪問者はさまざまな国に散らばっています。
ユーザーがサーバーから遠く離れているほど、データが移動するネットワーク上の距離も長くなります。
コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)は、キャッシュしたWebサイトのリソースを複数の拠点のサーバーに分散させることで、この問題の解決に役立ちます。
ユーザーがリソースをリクエストすると、多くの場合、ユーザーに近い拠点から配信されます。
CDNが特に効果を発揮するもの:
- 画像
- CSS
- JavaScript
- 動画
- フォント
- 静的ファイル
複数の都市、国、大陸にまたがって顧客にサービスを提供している企業にとって、CDNはコンテンツ配信の改善に役立ちます。
ただし、CDNは魔法のボタンではありません。
Webサイトのコードが非効率だったり、画像が巨大だったり、バックエンドが遅かったりする場合、CDNを導入しただけですべての問題が自動的に解決するわけではありません。
より大きなパフォーマンス戦略の一部として捉えましょう。
8. HTTPリクエストを減らす
Webサイトが必要とするリソースの一つひとつが、ネットワーク上の処理を増やす可能性があります。
ページでは、次のようなリソースがリクエストされているかもしれません。
- 複数のCSSファイル
- いくつものJavaScriptファイル
- フォント
- 画像
- アイコン
- 動画
- アクセス解析用スクリプト
- チャットウィジェット
- 広告用スクリプト
- SNSとの連携機能
関わるリソースが多いほど、読み込みのプロセスは複雑になりがちです。
だからといって、Webサイトからすべての機能を削除すべきだというわけではありません。
代わりに、こう問いかけてみましょう。
このリソースは、パフォーマンスへの負担に見合うだけの価値を提供しているか?
たとえば、ほぼ同じ役割を果たすトラッキングツールが5種類導入されているなら、5つすべてが必要とは限りません。
何か月も使われていないプラグインがあれば、削除しましょう。
見た目は印象的でもページの移動を遅くしているアニメーションがあれば、残す価値があるかどうか見直しましょう。
優れたパフォーマンスとは、多くの場合、賢いトレードオフの積み重ねなのです。
9. サードパーティのスクリプトを最適化する
サードパーティのツールは、あらゆるところで使われています。
企業は次のような目的でこれらを利用しています。
- アクセス解析
- ライブチャット
- 広告
- カスタマーサポート
- SNS
- ヒートマップ
- A/Bテスト
- 決済システム
- マーケティングオートメーション
こうしたツールは非常に便利です。
しかし、パフォーマンスへの負担も伴います。
外部サービスはそれぞれ、追加のネットワークリクエストやJavaScriptの実行、自社で直接管理できない依存関係を生む可能性があります。
では、どうすればよいのか?
サードパーティのスクリプトを定期的に監査しましょう。
次のように自問してみてください。
これはまだ必要か?
このデータを実際に活用している人はいるか?
同じ役割をより効率的に果たせる別のツールはないか?
このスクリプトはすぐに読み込む必要があるか?
不要なサードパーティのスクリプトを1つ削除するだけで、Webサイトが目に見えてすっきりすることもあります。
10. モバイルでのパフォーマンスを最適化する
デスクトップで素晴らしく見えるWebサイトが、自動的に優れたモバイルサイトになるわけではありません。
スマートフォンは画面サイズ、ハードウェアの性能、通信環境がそれぞれ異なるため、モバイル最適化には特別な注意が必要です。
モバイルサイトで次の点を確認しましょう:
- 適切なサイズの画像を読み込んでいる
- レスポンシブなレイアウトを採用している
- 不要なアニメーションを避けている
- 文字が読みやすい
- ボタンがタップしやすい
- デスクトップ専用のリソースを不必要に読み込んでいない
- 重いスクリプトを最小限に抑えている
- 重要なコンテンツを優先して表示している
また、高速なWi-Fiにつながった自分のハイエンドなスマートフォンだけでWebサイトをテストするのはやめましょう。
ユーザーはまったく異なる端末や通信環境を使っているかもしれません。
Webサイトは、開発者のノートパソコンのためではなく、現実のユーザーのために設計すべきです。
Core Web Vitalsを理解する
最近Webサイトの表示速度について調べたことがあれば、Core Web Vitalsという言葉を耳にしたことがあるでしょう。
Core Web Vitalsは、読み込み、応答性、視覚的な安定性といった側面を評価するための、Googleによるユーザー中心のパフォーマンス指標です。
重要な指標は次の3つです。
Largest Contentful Paint(LCP)
LCPは、最も大きな主要コンテンツ要素がどれだけ早く表示されるかを測定します。
簡単に言えば:
メインのコンテンツがどれだけ早く表示されるか?
LCPが遅くなる原因には、次のようなものがあります。
- サイズの大きな画像
- 遅いサーバー
- レンダリングをブロックするリソース
- リソースの優先順位付けが不適切
- 重いCSSやJavaScript
Interaction to Next Paint(INP)
INPは、ユーザーの操作に対するページの応答性に注目した指標です。
ボタンをクリックしたときのことを想像してみてください。
しばらく何も起こらなければ、たとえ最初のページ読み込みが速かったとしても、そのWebサイトは遅いと感じられます。
INPは、この応答性を評価するのに役立ちます。
重いJavaScriptの実行は、操作への応答性を低下させる原因になります。
Cumulative Layout Shift(CLS)
ボタンをクリックしようとした瞬間にページが突然ずれて、別のものをクリックしてしまった経験はありませんか?
イライラしますよね。
それがレイアウトシフトです。
CLSは、読み込み中に発生するコンテンツの予期しない移動を測定します。
レイアウトシフトは、次のような場合に起こります。
- 画像の表示領域があらかじめ確保されていない
- 広告が動的に読み込まれる
- フォントによってレイアウトが変わる
- 既存のコンテンツの上に新しいコンテンツが挿入される
安定したレイアウトは、はるかに優れたユーザー体験を生み出します。
表示速度の最適化はスコアだけの問題ではない
ここで大切なことをお伝えします。
パフォーマンス測定ツールでWebサイトをテストすると、スコアが表示されます。
65点かもしれません。
82点かもしれません。
96点かもしれません。
そしてこう考えます。
「100点にしなければ」
必ずしもそうではありません。
パフォーマンススコアは役に立ちますが、それを唯一の目標にすべきではありません。
Webサイトは人のために存在しています。
スコアが95点でも、ユーザーがサイト内の操作に苦労しているなら、その数字はすべてを物語ってはいません。
代わりに、次の点に注目しましょう。
- 重要なコンテンツがどれだけ早く表示されるか
- 操作への反応がどれだけ快適に感じられるか
- レイアウトが安定しているか
- モバイルでのパフォーマンスはどうか
- ページがどれだけ早く応答するか
- ユーザーが重要なタスクを簡単に完了できるか
目的は、テストレポートで完璧な数字を出すことではなく、実際のユーザーにとってのパフォーマンスを高めることです。
避けるべき、表示速度に関するよくある失敗
Webサイトが遅くなる原因は、最初は害がないように思えた判断にあることもあります。
よくある失敗をいくつかご紹介します。
巨大な画像をアップロードする
「解像度が高いほど品質が良い」
必ずしもそうとは限りません。
Webのパフォーマンスにおいては、できるだけ大きなファイルを選ぶことよりも、適切な画像サイズのほうが重要です。
プラグインを入れすぎる
プラグインは便利な機能を追加してくれますが、プラグインが増えるたびに複雑さが増す可能性があります。
Webサイトに本当に必要なものだけをインストールしましょう。
フォントを使いすぎる
5種類のフォントファミリーを使えば、クリエイティブに見えるかもしれません。
しかし、本当にそれだけ必要でしょうか?
おそらく必要ありません。
タイポグラフィは効率的で一貫性のあるものにしましょう。
アニメーションを追加しすぎる
アニメーションはWebサイトを魅力的にしますが、過剰なアニメーションは処理の負担を増やし、ユーザーの注意をそらしてしまいます。
動きは目的を持って使いましょう。
モバイルを軽視する
デスクトップでは速いWebサイトが、モバイルではひどく遅いこともあります。
必ず両方でテストしましょう。
パフォーマンスを再確認しない
半年前にWebサイトを最適化しました。
その後、次のものを追加しました。
- ブログ記事20本
- 画像50枚
- プラグイン3つ
- チャットウィジェット
- マーケティングツール
- 新しいアニメーション
すると突然、Webサイトがまた遅くなってしまいます。
パフォーマンスには継続的な注意が必要です。
Webサイトの表示速度をテストする方法
Webサイトが遅いかどうかを推測する必要はありません。
パフォーマンスの問題を特定するのに役立つツールがいくつもあります。
Google PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、ラボデータと、利用可能な場合は実際のユーザーデータの両方に基づいて、パフォーマンス情報と改善提案を提供します。
Webサイトのどこに改善が必要かを把握するのに役立ちます。
Lighthouse
Lighthouseは、パフォーマンス、アクセシビリティ、SEOなどの観点からWebページを監査できるオープンソースのツールです。
開発者は、ブラウザのデベロッパーツールやその他の環境から直接利用できます。
Chrome DevTools
開発者向けのChrome DevToolsでは、ネットワークリクエスト、JavaScriptの実行、レンダリングなど、パフォーマンスに関わる要素の詳細な情報を確認できます。
大切なのは、一度テストして終わりにしないことです。
重要なページは定期的にテストしましょう。
実践的なWebサイト表示速度最適化チェックリスト
どこから手をつければよいかわからない場合は、このチェックリストを活用してください。
画像
大きな画像を圧縮する
必要に応じて最新の画像フォーマットを使う
画像を適切なサイズにリサイズする
レスポンシブ画像を使う
画面外にある画像は必要に応じて遅延読み込みにする
コード
使われていないJavaScriptを削除する
不要なCSSを削除する
必要に応じてリソースを圧縮(ミニファイ)する
レンダリングをブロックするリソースを減らす
重要度の低いコードは分割または遅延読み込みにする
サーバー
ホスティングのパフォーマンスを見直す
バックエンドの処理を最適化する
データベースのパフォーマンスを改善する
適切なキャッシュを有効にする
CDNの導入を検討する
サードパーティツール
アクセス解析用スクリプトを監査する
使われていないプラグインを削除する
チャットウィジェットを見直す
不要なトラッキングツールを削除する
必要に応じて、重要度の低いサードパーティのリソースの読み込みを遅らせる
モバイル
モバイル端末でテストする
モバイル向けの画像を最適化する
操作への応答性を保つ
不要なアニメーションを避ける
さまざまな通信環境でテストする
モニタリング
重要なページを定期的にテストする
Core Web Vitalsを監視する
Webサイトの大きな変更後にパフォーマンスを見直す
データがある場合は、実際のユーザーのパフォーマンスを確認する
まとめ:Webサイトは見た目だけでなく、速さも大切に
Webサイトには、美しいグラフィック、印象的なアニメーション、気の利いたコピー、モダンなデザインがあるかもしれません。
しかし、訪問者がほとんどの時間を読み込み待ちに費やしているなら、それらは本来の価値を十分に発揮できません。
Webサイトの表示速度最適化とは、不要なストレスを取り除くことです。
画像を圧縮する。
コードを整理する。
サーバーを改善する。
キャッシュを活用する。
モバイルでのパフォーマンスを最適化する。
サードパーティのツールを見直す。
Core Web Vitalsを監視する。
そして何より、テストを続けること。
Webサイトのパフォーマンスは一度きりのプロジェクトではないからです。新しい画像、プラグイン、機能、外部連携、ページが加わるたびに、Webサイトのパフォーマンスは影響を受ける可能性があります。
最善のアプローチは、表示速度をWebサイト運用の継続的な一部として扱うことです。
速いWebサイトは、訪問者の待ち時間を減らし、サイトを見て回り、操作し、行動を起こす時間を増やします。
そして、人々の注意が限られたデジタルの世界において、それは非常に大きな強みとなるのです。
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